相続
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Q.おひとり様の相続で準備しておくことはある?

A.誰に何を渡したいかを明確に遺言書をして残して

生涯未婚率が男性で20.1%、女性で10.1%(内閣府男女共同参画局)と年々増えています。また、子どもがいない夫婦もどちらかが亡くなると、いずれおひとりさまになります。おひとりさまの相続で準備しておくといいのは、やはり遺言書です。一生懸命働き残した財産ですから、誰に何を渡したいかをきちんと書いておきましょう。ただせっかくつくった自筆証書遺言書や公正証書遺言は、相続人に見つけてもらわなければ意味がありません。きょうだいや信頼できる友人に遺言書があることを伝えたり、預けたりしておくことも大切です。

子どものいない夫婦も遺言書は必須

子どものいない夫婦は、いずれかが亡くなったときに相続人は妻(夫)だけでなく、その親やきょうだいが法定相続人となることを事実婚の相続のところでお伝えしました。遺言書は年を重ねた人だけのものではありません。相続はいつ起こるかわかりませんから、子どもがいない場合は遺言書を準備しておくことをおすすめしています。

夫が亡くなったときに遺言書がなく、親から法定相続分の遺産を欲しいと要求されたケースがあったそうです。亡くなった夫は残される妻を想い、パソコンに「財産はすべて妻に相続させたい」といった内容を書き残していたようですが、これは正式な遺言書とは認められません。これ以外に、財産は妻に残すという遺言書があったにもかかわらず、親から遺留分を請求されたケースもあります。「親が子どもの財産を相続したいというなんて!」と思うかもしれませんが、親も年齢を重ねてくれば自分たちの老後の不安はつきません。相続する権利があるのなら、子どもの財産も相続したいと思うことがあるということです。

子どもがいない場合は、年齢に関わらず夫婦お互いに遺言書を残しておくといいでしょう。ただきょうだいには遺留分がありませんが、親には遺留分がありますので、注意が必要です。

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税理士・板倉 京
株式会社ウーマン・タックス 代表取締役